大人のASDは、「普通の人」を装うスキルを持っている人が少なくないようです。
それは、彼ら自身が生きづらさを感じるからこそ身に着けた社会で無難に生き抜くための護身術。
でも、この護身術辞退、自分を偽って過ごすために彼らの消耗は計り知れず。
ASDの度合いが強い人ほど、この消耗はものすごくあるようです。
ASD彼氏とのお付き合いで見られるこんな特徴
ASDの人たちの特徴は、協調性・共感性の低さです。
自分以外の立場で物事を考えることが苦手なので、思うがままに行動・発言していると、思いやりがない人・冷たい人に映ります。
会社で昇進していくタイプにもASDが多いとされていますが、これも周囲に構わず自分が思うままに突き進むことができるので結果として昇格していく事が多いようですね。
そんなASDの人が彼氏になると、このような日常がありえます。
興味の狭さ:
特定の興味や趣味に没頭し、それについて熱心に話すことがあります。他の話題に興味を持たない場合もあり、他社への共感力は乏しくても、自身への共感は求めてきます。
これに発達障害の「多弁」が加わるとその熱弁ぶりは、圧倒される場合もあります。
これは性格にもよりますが、趣味へ巻き込もうとする場合もありますので、同じ興味を持っていればこの「興味もないことに付き合わされる」という苦痛は回避することができます。
ですが、興味の深さ故、知識も深く、共通の話題がこの興味にはまれば、それはとても「物知り」に見えて魅力にも変わる部分です。
感覚過敏:
特定の音や光、触感に対して過敏に反応することがあります。
たとえば、大きな音や明るい光、賑やかな場所を避けることがあります。
私の場合は、彼の顔を触った瞬間に、ハチでも払うかのようにものすごい勢いで振り払われたことがあります。そして、部屋の明かりが明るすぎると暗めの部屋で過ごすことも増えました。一般的に普通の部屋の明るさの証明でしたが、光に対して過敏性もありました
ダメンズメーカー女子の場合、「繊細な人」と映ったりもしますが、ちがいますからね!
繊細さではなく、本当に感覚過敏です!
非言語コミュニケーションの困難:
彼は感情や意図を表情や身振り、視線などの非言語的な方法で伝えることが難しい場合があります。そのため、彼の気持ちや意図を理解するのが難しいことがあります。
ネガティブな発言をしているのに、顔がニヤついていたりと、言葉に込められるはずの感情と対照的な表情をしているときがあります。
だから本心が別にあるのではないか?とこちらは素直に受け止められないこともあり、解釈に困ることもありましたね。
話の内容によっては一致してない表情と発言内容がズレがすごいと、ものすごく性格悪い人に映ります。
社交的な振る舞いの不自然さ:
彼は社交的な場面で適切な反応を示すのが難しい場合があります。たとえば、他人との会話や挨拶、距離感などに不自然さを感じることがあります。
簡単に言うと、人付き合いの距離感がバグっている場合があります。男女で距離感が近すぎると「好意を持たれてるのかな?」と思われることもあれば「近すぎて気持ち悪い」と思われることもあると思います。
ボディタッチなども、深い意味はなくあるので、勘違いさせかねません。
イケメンASD彼氏だと、思わせぶりの女ったらしにもなってしまうかもしれません。距離感が近い=人懐っこい、勘違いさせてしまっても本人に悪意も下心もありません。。。。
情緒の表現の制限:
彼は自分の感情を適切に表現するのが難しい場合があります。また、他人の感情やニュアンスを理解するのも難しいことがあります。
他人の表情を読み取ることができない、と考えておくべきです。
涙を流せばさすがに「なんで泣いてるの?」くらいはありますが、なぜなくのかその理由までは察することができないかもしれません。
彼の暴言に恐怖を抱いた時に、私は「ほら、怒ってるし」と彼に言われたことがあります。怒ってなんていません、怖くて表情がこわばってはいましたが。状況から感情を察する事すら厳しい場合がありました。
構文的な言語の特異性:
特定の語彙を頻繁に使用したり、繰り返し使用することがあります。特定の興味や関心事に関連する言葉やフレーズを好んで使うことがあります。
この「特定の言葉を頻繁に」というのは、普通の「口癖」とは比にならないほどの頻度で現れます。私が経験したのは「やっぱり~だから」というワードでした。何度言うの?って途中で突っ込みたくなるほどの頻度で、付き合い初めにその兆候を見ることはありましたがあまりにインパクトが強くて昔話になっても忘れていないほどです。
興味深い知識の共有:
彼は特定のトピックについて深い知識を持っており、それについて熱心に話すことがあります。そのトピックに関する情報を共有することが好きです。
これはこだわりの強さにも通じる部分です。同じ趣味を持つ者同士だと、話がつきません。でも、その興味に彼女が特に興味がない場合には、やっぱり彼女にはストレスになりかねません。
リピーティッドな行動:
彼は特定の行動や言葉の繰り返しをすることがあります。これは安定感や安心感を得るために行われることがあります。
元夫の彼の場合、夜の入浴はイレギュラーで気分で入ったりしますが、朝のシャワーがお決まりでした。これは最初は家族のサイクルに合わせて変えようと試みてくれてましたが結局変えられませんでした。
シンプルなコミュニケーションの好み:
彼はシンプルで直接的なコミュニケーションを好みます。複雑な表現や間接的なコミュニケーションよりも理解しやすい言葉を使うことを好みます。
簡単に言うと複合的内容のお願い事、たとえばいくつかのパターンに備えた指示などは、一気に記憶できなくて、一問一答、指示の容量は数字で示すようにするほど具体的でシンプルにする必要があります。
アスペルガー彼氏と付き合う女性は精神的自立が必須
経済的にも精神的にも自立して生きているアスペルガーの人はいます。
でも、それが恋人や夫婦関係となると、だんだんと依存してくる部分も増えてきます。
簡単に言えば生き方が不器用なアスペルガーのカレは、苦手なことも数多くあります。
それをフォローする必要が出てくるのが、パートナーだったりするんですが、支え合うという意味ではフォローも大切です。
ですが、アスペルガーの人たちは他の定型発達の人達よりもたくさん失敗して怒られながら生きてきている傾向があるため、失敗の責任を負いたくなくて、やってくれる人が居ると依存しやすい傾向も強いように思います。
そして社会で「普通の人」として過ごそうと努めているために、家に帰ると本来の自分を解放することも珍しくないようです。
ASDの人は、仕事の勤務地や労働場面など緊張する環境から解放されると、家庭内では社会性や情緒的な交流関係を放棄する傾向が見受けられます。そのために家庭内や家族間などにおいてコミュニケーション障害が発生し、献身的に支えている家族がカサンドラ症候群になりやすい原因になると考えられます。
カサンドラ症候群とは?なりやすい人、発症原因・症状などを解説【医師監修】/ ヒロクリニック心療内科
実際私の結婚生活でも、結婚2年目後半あたりからジワジワとアスペルガーの特性は見受けられてた気がします。
でもあきらかに「おかしい」と思うほどのレベルではなく、だんだんと出てくるようになるので、ASDだと断定するまでに時間を要しましたし、そのころには私もカサンドラ症候群を発症していましため。
アスペルガ―の人と過ごす人の中で、自分軸がつよくなく、共感力が高い人、相手に尽くしてしまいがちな人は、自身がボロボロになってまでパートナーを支えようとしますが、ASDの人はそんなこと我関せず、となるのが実情です。
だから彼氏を含まずの楽しめる自分の趣味・気晴らしを持っておくことがとても重要になります。
まとめ
今回、経験を踏まえてASDの彼氏とお付き合いするうえで生じる出来事や、自分自身の精神面を守るために必要なことを書きました。
ASD彼氏と過ごすには、女性によくある「察してほしい」は通用しません。
あなたはあなた、私は私、バディーとして生きて、つらいときは助けを求めあえて、真っ向から話し合いができる関係を築きたい
そう彼にまずは伝えてみてください。
彼は言葉を真正直に受け止めてくれるはず。
自己肯定感低めのカレシの場合だと、自分を必要としてくれることには喜ぶはずです。
ただそれにこたえるだけの力を持ち合わせているか別問題ですが…。
でも、言葉に含みを持たせず、言いたいことは真正面から言葉にして伝える。
言葉に発せられない他者の心情を「汲み取る」、これができない彼らに対しては、この努力は絶対に必要になります。
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